都立高校入試範囲縮小
都立高校入試は出題範囲を縮小するようです。
もう少し詳しい範囲が書いてあるサイトの情報と合わせると以下のようになります。
都立高校入試除外範囲
国語 | 中3生の教科書で学習する漢字 |
数学 | 三平方の定理、標本調査 |
英語 | 関係代名詞の一部(主格のthat、which、who及び目的格のthat、whichの制限的用法) |
社会 | 公民分野の一部(公民『私たちの経済』の「国民の生活と政府の役割」、『私たちと国際社会の諸課題』) |
理科 | 力学的エネルギーなど(『運動とエネルギー』の「力学的エネルギー」、『科学技術と人間』、『地球と宇宙』の「太陽系と恒星」、『自然と人間』) |
現状、全部終わらせるには駆け足になってしまうので、範囲縮小は仕方がないと思います。
また、一概に範囲が減ることを喜ぶわけにもいかず、例えば「数学の3平方の定理」に関しては知っていたほうが解きやすい問題も過去にはたくさんありました。
といってもこれは東京都の話なので、宮崎県の入試とは直接には関係ありません。
しかし、全国的にここまではっきりと範囲を出しているところは東京都だけですし、参考にすることはできます。
また、全国がこれに追従する可能性も少なくないと思っています。
九州各県は?
九州内で範囲について言及しているのは、今の所、熊本県だけですね。
- 熊本県教委は「中学3年の教科書の後半を出題範囲から除く」ことなどを検討し、8月に示す入学者選抜要項で公表するとした
- 福岡、佐賀、長崎、大分、宮崎、鹿児島の6県は状況を見極めている段階。
宮崎県立高校入試も範囲は狭くなるとは思いますが、現状はまだ正式決定はしていないようです。
今年は例年以上に情報戦
正直、個人的には公立高校入試が情報戦になるのは反対です。
入試情報だけはすべての生徒に公平に知らせられるべきです。
その上で塾を使う生徒も自分で勉強する生徒も同じ入試に挑むのが、正しい公立入試のあり方だと思っています。
しかし、今年は100年に一度の事態ですので、イレギュラーな年であると言わざるを得ません。
例年過去問題に取り組む生徒を見てきましたが、範囲が変わる以上やるべき問題とやらなくてもよい問題の選別も必要になってきます。(特に英語に関しては関係代名詞の一部を習わない場合、読めない文章も出てくるでしょう。)
先に先に勉強している生徒は、その範囲がまるまる入試に出ないという可能性もあるので注意してください。
今年は例年以上に情報をしっかりキャッチしながら公立高校受験に望む必要がありそうです。
APIA同志館でも夏期講習は特別カリキュラムを作成していきます。