夏以降、生徒数が増えるにつれ教室レイアウトを少しずつ変更してきました。
エアコンの風が直接生徒に当たらないように
より生徒が集中できるように
環境は人を変えるほどの影響力がありますから。
最初はこのようなレイアウトでした。
開校したての時のレイアウトです。
一般的な学習塾という感じです。可もなく不可もなく。
まだ、大型テレビも置いてなかった頃ですね。
これでも最後尾までは3列しかありませんでした。
しかし、3列目に生徒が座ると
「少し遠いな・・・。」
と感じました。
学校や大きな塾であれば3列目は十分に前の席だという印象かもしれませんが、それでもライブ感が少し減るといいますか。
それに3列目になると講師側から生徒の手元が見えないんですよね。
うちのような小さな塾であればこそ、目が行き届く距離で指導したいと思っています。
そして当塾を選んでくれた保護者の方は、きっとそれを望まれて入塾してくださったのだと思っています。
現在、様々な微調整を経て以下のようなレイアウトに落ち着きました。
最前列はもちろん1列目ですが、最後尾が2列目です。
そうです、たった2列しかありません。
これなら講師側から生徒の手元が見えるのはもちろんのこと、生徒も緊張感をもって授業に臨めます。
思い出してください。
学生の頃、教室の一番うしろではるか遠くに見えていた黒板
なんだか他人事のように進んでいた授業
先生の授業よりも教室内の友達の動きに目が奪われて集中できなかった
APIA同志館では目線を上げればそこにホワイトボードと大型テレビがあります。
こんな不安はありませんか?
うちの子は塾で授業を聞いているのだろうか
ただボーッと座ってるだけなのではないだろうか
そもそもあの広い教室のどこに座っているのだろうか
黒板やホワイトボードが見えるところに座れているのだろうか
APIA同志館なら上の6つの机のどこかに必ず座っています。
(月一回席替えをします)
塾での勉強を自分の事として自覚し授業と向き合うには、この距離感が当塾では最善だと考えています。
さらに自学用の席が同じ教室内にあります。
教室内に自学スペースを置くことに関しては大いに悩みました。
授業の声に生徒が集中できないのではないか。
しかし、それよりも「目が届くところに居てもらう」ことが重要だと考えました。
ほとんどの生徒はスマートフォンを持っています。
当塾では生徒の登下校時の安全性や保護者の方との連絡の利便性を考え、スマートフォンの持ち込みを制限していません。
ですが、もちろん授業中や自習中は使用を禁止しています。
近年、塾においては、「生徒がスマートフォンに触れる時間を減らすこと」が大きな役割の一つになったと私は考えています。
人間の集中力はたった2.8秒、他のことに気を取られると途切れてしまうという研究もあります。
- 参考 Mentalist DaiGo Official Blog:勉強・仕事中のスマホ 何分で集中力が崩壊するか判明
仮に別室に自習室を作ったとして、生徒があの小さなスマートフォンを操作してしまうのを常に注意するのは難しいでしょう。
そうなるとせっかく塾に来たのに、十分な集中力を発揮できないまま一日が終わってしまいかねません。
スマートフォンを触っているうちにあっという間に1時間を無駄にしたという経験をお持ちの方は少なくないと思います。
恥ずかしながら大人である私自身も自分がスマホ依存症であることを自覚しています。
ましてや中学生に「自制心のみでスマホを断ち切るべし!」というのはあまりに酷なことだと思っています。
なので、せめて同じ教室に居てくれさえすれば、「今はスマホをカバンにしまって頑張ろうや」と声をかけることができます。
特に中3生は2学期以降、週6日間塾に来てもらっているので、塾に通わずスマホの誘惑に負けてしまうような生徒さんと比べると、その勉強時間の差は1ヶ月もすれば驚くべきものになっているはずです。
また、授業中の生徒も自学中の生徒も全員が同じ教室にいれば、全体が同じタイミングで休憩に入り、同じタイミングで集中するといったことも可能です。
ダラダラと勉強を続けるのではなく、集中と休憩のメリハリをつけることができます。
自分で時計を見ながら勉強をすることも大切ですが、それを身につけるにはある程度、慣れやトレーニングが必要です。
目下、差し迫ったテストの対策をする場合にはそんな余裕はありません。
なので、まずは時間管理は塾に任せていただき、目の前の勉強に集中する。
そしてペースができてきたら自分なりに工夫するといったやり方で良いと思っています。
以上が、当塾の現在の教室レイアウトとその配置にした理由になります。
今後も生徒たちの様子を見つつ改善していく予定です。